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【カニクレーンとスパイダーリフトの違いとは?】
【カニクレーンとスパイダーリフトの違いとは?】
高所での作業が必要な現場において、「カニクレーン」や「スパイダーリフト」という機械名を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
中でも、スパイダーリフトは、その形状やサイズ感から「カニクレーンと似ている!」と思われることも多く、現場で混同されがちです。
本記事では、それぞれの特徴や違いをわかりやすく解説し、どのような現場にどの機械が適しているのかをお伝えします。
■ カニクレーンとは?
「カニクレーン」は、重機メーカーの前田製作所が商標登録している移動式クレーンの名称です。
その名の通り、脚部がカニのように広がる形状をしており、資材や機械などの重量物を高所へ吊り上げるための機械です。
施設の天井に設置された固定クレーンとは異なり、移動式で持ち運びが可能なため、さまざまな現場で柔軟に対応できます。
■ スパイダーリフトとは?
「スパイダーリフト」は、その名の通り、蜘蛛の脚のようにアウトリガーを伸ばして安定した設置ができる高所作業車です。
TEUPEN・TCAのスパイダーリフトは、作業者(人)や軽量資材を高所へ安全に上昇させることを目的とした機械であり、
カニクレーンと同様にクローラーによる自走が可能です。
活躍する現場の例
- 体育館など床面に負担をかけられない屋内施設
- 特殊伐採現場(高木の剪定や伐採)
- 橋梁点検
- 都市部の再開発ビルメンテナンス など
【見た目ではなく、目的が違う】カニクレーンとスパイダーリフトの本質的な違い
機械名 | 用途 | 操作対象 | 機械分類 |
---|---|---|---|
カニクレーン | 重量物の吊り上げ | 資材・荷物 | 楊重機械(移動式クレーン) |
スパイダーリフト(TEUPEN・TCA) | 作業者の上昇 | 人・軽荷物 | 高所作業車 |
カニクレーンは「物」を吊り上げるための楊重機械、
スパイダーリフトは「人」を上昇させ作業を行うための高所作業車に分類されます。
■ 運転資格の違い
それぞれの機械を操作するためには、以下の資格が必要です。
● スパイダーリフト(TEUPEN・TCA)に必要な資格
- 床高10m未満:特別教育講習の修了
- 床高10m以上:高所作業車運転技能講習の修了
※労働安全衛生規則第36条により定められています。
● カニクレーンに必要な資格
- 最大吊上荷重1t以上5t未満:
小型移動式クレーン運転技能講習の修了 + 玉掛技能講習の修了
■ 積載・楊重能力の違い
- カニクレーン:5t未満の重量物を吊り上げ可能
- スパイダーリフト(TEUPEN・TCA):人と軽荷物(200kg程度)を上昇可能
※機種や作業範囲により積載荷重は変動します
■ 走行性能の違い
両機種ともに「クローラー(履帯)」を採用しており、共通して以下のメリットがあります:
- 不整地・軟弱地に強い
- ピボットターン(その場旋回)が可能
- 小回りが利く
そのため、狭い現場や室内などでもスムーズに移動・設置が可能です。
■ スパイダーリフト(TEUPEN・TCA)の活用事例
ケーティーマシナリーでは、TEUPEN・TCA社製のスパイダーリフトをレンタル・販売しています。
実際に導入された事例をご紹介します。
▼ 特殊伐採業務での使用:
高木の剪定・伐採を行う現場で、地面が不安定な斜面でも安定設置が可能なスパイダーリフトが選ばれました。
アウトリガーでしっかりと地面を掴み、作業者が高所まで安全に上昇して作業を行っています。
【まとめ】現場に応じた機種選定を
見た目が似ていても、「荷物を上げるか」「人を上げるか」という目的の違いにより、機種の選定や必要な資格も変わってきます。
ケーティーマシナリーでは、現場の条件に合わせた最適な高所作業車・スパイダーリフトをご提案しています。
用途に合わせた選定にお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
【特長】
■ スロープも楽々走行可能
■ ドア1枚分のスペースでも進入可能
■ 狭い通路も走行可能
■ 段差のある場所でもアウトリガーを張って作業可能
■ 吹き抜けなどのスペースにも最適
■ 屈伸式で障害物を乗り越え作業エリアにアプローチ可能
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